もうすぐ、ヘルパーとして働いて2年になります。
と言っても、「夕食時」や「就寝介助時」といった限られた時間帯のみしか行くことが出来ないのであれこれできるわけではないですが、このご時世禁句ともなっている「密」な時間は私にとって、とてつもなく楽しい時間なのです。
とにかく私は、ヘルパーとして働く時間が短いので、いまだ「楽しみ」しか見いだせておりません。
何が楽しいって、やっぱり会話でしょうか。
認知症で、発語ができなくなられている方がいても、話かけていると一生懸命話してくれようとする事があります。訪問型なので、一対一で向き合える時間が長いのでその分「声」を聴く事ができるのは、本当に楽しいです。
おもしろい話がバンバン出てきますし、ご年配の方の対応力に「懐の深さ」を感じずにはいられないのですねえ。
少し前の話ですが、とある方のおうちに訪問した時、テレビを見ながら
最近、とても素敵な男性がテレビにうつっとった。すごくカッコいいわよ〜。ほら、あの人。
志村けん
え、しむけん?
いや、その方からしたら20くらい若いだろうし、見ようによったら「カッコいい?」風に見えるかもしれないし?いや、どう見ても見えないけど・・・
「孫より若いと思うけどねえ」
しむけんじゃないな。
「それは志村けんじゃないですよ。志村けんさんは70歳くらいだったと思いますよ。70歳で孫以下なら、◯◯さんは、130歳くらいですかね?」
なんて、話していたら結果
志尊淳
だった。
「それなら分かります。かっこいいですよね、志村けんと違って」と言ったら
「志村けんも、カッコいいわよ、2番目に」
やさし〜、懐が深いではなく、許容が広〜い話でした。